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礼拝
友納靖史

常盤台バプテスト教会 2022.9.18 主日礼拝 主イエスの許に帰ろう③「選ばれた人々」友納靖史牧師【マルコによる福音書 3章13~30節】(新共同訳 新約P.65~66)


礼拝出席カード



音声メッセージ

礼拝終了後掲載いたします。通信料が心配な方はこちらからご視聴ください。
礼拝プログラム
前奏                     
招詞   詩編 33篇12~15節  司式者
祈祷          司式者
賛美   新生623番 「時は満ちて」
聖書   マルコによる福音書 3章13~30節
特別賛美 
宣教   主イエスの許に帰ろう③「選ばれた人々」友納靖史牧師
祈祷
賛美   新生621番「われに従えとイエス招く」1.2.3節
献金感謝                    司式者
祝祷
後奏
宣教概要
 病いを癒す宣教活動と共に、本格的に神の言を宣べ伝える働きを開始された主イエスの許に、おびただしい群衆が押しかけてきました(3:7-10)。そこで主は山に登り「これと思う人々(み心に適った者たち)(「愛いやつらだと思われた連中」北森嘉蔵訳)」を呼び寄せ、使徒として任命しました。それには明確な目的がありました。第一に「ご自分のそばに置くため」であり、それは飲食を共にし、息遣いが聞こえる程側近くにあって、彼らを教育・弟子訓練(discipleship)するためであり、又イエスご自身も“同伴者”を求めておられたからです(マル14:32-42)。第二に、主の語られる福音の真理を、より多くの人々へ届けるため弟子たちを「派遣し、宣教させるため」でした。「全世界に行って、すべての造られたものに福音を宣べ伝えなさい(16:15)」と主が昇天前に語られた大宣教命令は既にこの時から始まっていたのです。第三の目的は「悪霊を追い出す権能を持たせるため」で、神より託された主イエスの権能(権威)を惜しみなく弟子が用い、この世を支配する悪の力より人々を解放するために。
こうして主に愛情を注がれ叱咤激励を受ける十二名の弟子が選ばれた基準はどこにあったかが、山を降り滞在していた家へ帰って起きた出来事に明記されます。「あの男は気が変になっている…。ベルゼブル(悪霊)に取りつかれている」等、冒涜的な噂話を鵜呑みにした親族が来て、主イエスを取り押さえようとしました。身内でさえも、真の姿を理解出来なかったからです。その時、主は悲しみつつも神の権威を持って真理を解き明かされます。「はっきり言っておく。人の子らが犯す罪やどんな冒涜の言葉も、すべて赦される。しかし、聖霊を冒涜する者は永遠に赦されず、永遠に罪の責めを負う(3:28-29)」と。当時人々はイエスの奇跡と偉大な力を「悪霊の業」と決めつけました。しかし主は誕生(後にルカとマタイが言及)から、公生涯最初にバプテスマを受けられた時以来、父なる神と聖霊(1:10)に導かれ歩み続けられたのです。主が弟子を選ばれた時「これと思う(御心に適う)」選び方とは、正に聖霊の導きをイエス自身も仰ぎつつ選ばれました。そして旧約時代イスラエル十二部族が神の民としてユダヤの地より散らされたように、弟子たちも“使徒(アポストロス):「遣わされた者」の意”として十二名が選ばれ、聖霊によって派遣され福音が全世界へと広がったのです。
 興味深いのは、選ばれた弟子たちに主は“あだ名”を付け、神より託される使命を忘れないようにされたことです。シモン(「神は聞いた」)は、ペトロ(「岩」)と呼び、教会の土台とされました。ゼベダイ(「神は与えた」)の子ヤコブ(イサクの子の名)、その兄弟ヨハネ(「主は恵み深い」)には「雷の子たち」と呼び、気性激しかった彼らが自らの姿を忘れず、良き宣教の働きを担うよう導きを祈られたのです。私たちもイエスの親族のように、表面的事象を見て人を簡単に裁く弱さと課題を抱えています。主は弟子たちが自らの感情や経験だけで判断し、行動するのではなく、神の霊(聖霊)には特別の敬意を払って、導きを仰ぎつつ歩むことを弟子たちに伝えました。
ヨハネは福音書でイエスの約束を記します。「…父がわたしの名によってお遣わしになる聖霊が、あなたがたにすべてのことを教え、わたしが話したことをことごとく思い起こさせてくださる。わたしは平和(平安)をあなたがたに残し、わたしの平和を与える。…心を騒がせるな。おびえるな」(ヨハ14:15-27)と。私たちを選び出し、主の教会へ招かれ、また世に遣わされるのも聖霊の働きです。畏れつつ謙虚に託された真理と聖霊の力によってこの世の課題に立ち向かう力を受け取りましょう。